続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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うちの小さい少年は、小児喘息を患っている。
生後数ヶ月の時にゼロゼロ言うなあと思っていたら、徐々にその頻度が増し、二歳になるころより毎日朝晩欠かさず喘息予防薬をのんできた。のまなければ、少年の弱く細い気管支はチクワの様に膨らみ、咳から始まり呼吸困難になる。
毎日毎日、朝晩欠かさず苦い粉薬を少量の水で溶き、スプーンに垂らせたものを呑む。
当初は一時間程の格闘の末大泣きしながらのんでいた薬も、渋い顔をしながらも慣れた。
もうすぐ六歳になる少年に先日、年齢に見合った質と量の新しい薬が出た。
錠剤だ。これがしんどい。
のみこめない。口の中に苦い薬の味が広がる。折角食べた晩御飯を吐き出す。泣く。
どんなに泣かれても、親はこれを呑ませなければならない。呑めぬ呑めぬと泣いている子供に、もういいよと言えば、即病院行きだ。
鬼のように怒る。子供は泣く。
何度か吐いた後に、母親は折れたが、父親は折れなかった。
呑め。男なら諦めるな。負けるな。吐いてもいいから、呑め。
長い格闘の末、少年はドロドロに溶けた小さな塊を、果たして飲み込んだのだった。
家族で万歳三唱。
以来、小さいのは誰にいわれるでもなく晩御飯を食べる前に、コップに水をくみ、薬を二粒用意して、父親から教えて貰った呪文「吐いても無駄だじょ~・・・負けないじょ~・・」と呟きながら震えつつ錠剤をのんでいる。
彼は自分の事を可哀想に、とは思っていない。始めっから呑んでるので、可哀想にと思えないのだ。自分の事を可哀想にと思った時点で、何も乗り越える事は出来ない。この5歳児は知ってるぞ、どうだ喘息をくっつけた神様よッ!
薬、もっと飴ちゃんみたいに美味しく作ってくれ。もっともっと小さくしてくれ。
母親ができることは、こんくらい。少しでもココロが楽しい感じになりますように。札幌・千秋庵の「小熊のプーチャン バター飴」の空き缶。

生後数ヶ月の時にゼロゼロ言うなあと思っていたら、徐々にその頻度が増し、二歳になるころより毎日朝晩欠かさず喘息予防薬をのんできた。のまなければ、少年の弱く細い気管支はチクワの様に膨らみ、咳から始まり呼吸困難になる。
毎日毎日、朝晩欠かさず苦い粉薬を少量の水で溶き、スプーンに垂らせたものを呑む。
当初は一時間程の格闘の末大泣きしながらのんでいた薬も、渋い顔をしながらも慣れた。
もうすぐ六歳になる少年に先日、年齢に見合った質と量の新しい薬が出た。
錠剤だ。これがしんどい。
のみこめない。口の中に苦い薬の味が広がる。折角食べた晩御飯を吐き出す。泣く。
どんなに泣かれても、親はこれを呑ませなければならない。呑めぬ呑めぬと泣いている子供に、もういいよと言えば、即病院行きだ。
鬼のように怒る。子供は泣く。
何度か吐いた後に、母親は折れたが、父親は折れなかった。
呑め。男なら諦めるな。負けるな。吐いてもいいから、呑め。
長い格闘の末、少年はドロドロに溶けた小さな塊を、果たして飲み込んだのだった。
家族で万歳三唱。
以来、小さいのは誰にいわれるでもなく晩御飯を食べる前に、コップに水をくみ、薬を二粒用意して、父親から教えて貰った呪文「吐いても無駄だじょ~・・・負けないじょ~・・」と呟きながら震えつつ錠剤をのんでいる。
彼は自分の事を可哀想に、とは思っていない。始めっから呑んでるので、可哀想にと思えないのだ。自分の事を可哀想にと思った時点で、何も乗り越える事は出来ない。この5歳児は知ってるぞ、どうだ喘息をくっつけた神様よッ!
薬、もっと飴ちゃんみたいに美味しく作ってくれ。もっともっと小さくしてくれ。
母親ができることは、こんくらい。少しでもココロが楽しい感じになりますように。札幌・千秋庵の「小熊のプーチャン バター飴」の空き缶。
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先週はジメジメ寒々していたんに本日の富山市,20℃超ですよ。この気温差の激しさといったら。
しかしながらですよ。
寒い→暑いってのは,大歓迎。特に日照率がイギリス並みに低く,若人の鬱病率も高いこの土地に於いては。
太陽が昇って,気温が上昇する。
早朝から窓の外でお母ちゃんたちが洗濯機を廻す音がする。
ベランダで芽吹いた植物が一斉に背伸びする。
はためく日向の薫りのする洗濯物。
ワラワラと川沿いに集う老人と散歩の犬ネコ。
川端の東屋で昼寝する外回りの営業さん。
う〜ん,有閑日和。富山って土地では尚のこと,貴重なのである。
よいしょ,と。ところで。
昨日制作したバゲット袋(或いは大根・酒袋)が意外や意外好評で、個人的にギャルソンエプロンを作って欲しい、との驚きの注文まで受けてしまった。本気か?知らんで~。
注文した若く可愛らしいお母さんが、前々から噂を聞いて食べたい食べたいと騒いでいた美味しいパン屋のパンをわざわざ買ってきてくれた。しかもホヤホヤ焼きたてで。
富山市の「ぱんのおと」、天然酵母好きな知り合いイチオシの新規オープン店だ。
「ワタシが稼いだパンじゃ。食べたまへ。」と、偉そうな口調で晩の食卓へ。
ウンウン、確かに皮が旨いし、肩こりしない味ッ!生地がほんのり甘くてきめ細かい!ニッポンのパン職人も、なかなかやりますなあッ!!
皆様、ご馳走様でした。
早速作りますとも、エプロンでも何でもッ(旨い物に滅法弱い女)!
しかしながらですよ。
寒い→暑いってのは,大歓迎。特に日照率がイギリス並みに低く,若人の鬱病率も高いこの土地に於いては。
太陽が昇って,気温が上昇する。
早朝から窓の外でお母ちゃんたちが洗濯機を廻す音がする。
ベランダで芽吹いた植物が一斉に背伸びする。
はためく日向の薫りのする洗濯物。
ワラワラと川沿いに集う老人と散歩の犬ネコ。
川端の東屋で昼寝する外回りの営業さん。
う〜ん,有閑日和。富山って土地では尚のこと,貴重なのである。
よいしょ,と。ところで。
昨日制作したバゲット袋(或いは大根・酒袋)が意外や意外好評で、個人的にギャルソンエプロンを作って欲しい、との驚きの注文まで受けてしまった。本気か?知らんで~。
注文した若く可愛らしいお母さんが、前々から噂を聞いて食べたい食べたいと騒いでいた美味しいパン屋のパンをわざわざ買ってきてくれた。しかもホヤホヤ焼きたてで。
富山市の「ぱんのおと」、天然酵母好きな知り合いイチオシの新規オープン店だ。
「ワタシが稼いだパンじゃ。食べたまへ。」と、偉そうな口調で晩の食卓へ。
ウンウン、確かに皮が旨いし、肩こりしない味ッ!生地がほんのり甘くてきめ細かい!ニッポンのパン職人も、なかなかやりますなあッ!!
皆様、ご馳走様でした。
早速作りますとも、エプロンでも何でもッ(旨い物に滅法弱い女)!
やっと終わった。
母親になるということは,こんなに緊張を強いられるものなのか。
忘れてはいけないこと。2日間,毎朝の戦闘時に,けして忘れてはならぬ。
しかも,朝起き立て。2日目の朝,2日分の「ソレ」をまとめて,提出すること。
1日目は,忘れた。
有余は3日あるので,残り2日間はけして忘れてはいけない。
朝7時。叩きおこす前に,あらかじめフィルムをはがしておく。
愚図つく小さいのを,剝き,開き,ペタ〜ン。ペタ〜ンだ。
けして忘れてはならぬ。2日間寝る前にテーブルのど真ん中に書き置き。

・・・・・嗚呼。
終わった。こうしてまた,何かをひとつづつ捨ててゆく母親であった。
さ,今週も漸く終わり。
酒の肴も用意した。
ささッ!!バサラ下界,お山にいってきま〜す!
皆様,良き週末を!ペッタ〜ン!
母親になるということは,こんなに緊張を強いられるものなのか。
忘れてはいけないこと。2日間,毎朝の戦闘時に,けして忘れてはならぬ。
しかも,朝起き立て。2日目の朝,2日分の「ソレ」をまとめて,提出すること。
1日目は,忘れた。
有余は3日あるので,残り2日間はけして忘れてはいけない。
朝7時。叩きおこす前に,あらかじめフィルムをはがしておく。
愚図つく小さいのを,剝き,開き,ペタ〜ン。ペタ〜ンだ。
けして忘れてはならぬ。2日間寝る前にテーブルのど真ん中に書き置き。
・・・・・嗚呼。
終わった。こうしてまた,何かをひとつづつ捨ててゆく母親であった。
さ,今週も漸く終わり。
酒の肴も用意した。
ささッ!!バサラ下界,お山にいってきま〜す!
皆様,良き週末を!ペッタ〜ン!