広いっていいな

姉さんの新しい住まいに来ている。

東京の下町に鎮座する小さな部屋からは、江戸の町を網の目のように走る川の土手や、ギュウギュウに詰まった家や商店や洗濯物が見える。大きな橋がみえる。
姉さんの案内で町を案内してもらう。古い馬豚鍋屋さんが、こっち。有名などぜう屋さんが、あちら。下町の風情は、我等姉妹が産まれた江戸のど真ん中を彷彿とさせる。橋の向かうは、もう都会のビルの林だ。

ベランダの下に広がる、懐かしい町並みは生きている。あっちも、そっちも、向こうも、みんな生きていて、そして広い。やっぱりイイナァ、東京！

窓からポッかり見える、トウキョウタワー。