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続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」 平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。      二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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♪正月さん 正月さん どこまでこられた
 くるくる山の下までこられた お土産なんじゃ
 かやや かちぐり ゆずり葉や たらも
 まゆ玉ふって こられた♪

富山近辺で歌われている,童歌である。

ご年配の方に伺うと,「くるくる山」ってのは良く解らないのだが,「ゆずり葉」ってのは正月の鏡餅の下に二枚ひく葉っぱの事で,「たらも」ってのはその「ゆずり葉」の間から下に垂らす藻状の海藻のことなのだそうだ。


まゆ玉ってのは,これだ。

これは北陸ではよく見られる,正月飾り。
本来はまゆ玉が柳の枝にくっついているものなのだそうだが,それが土地によっては餅だったり,画像のような米粉で作ったものだったりするそうだ。飛騨なんかではまだ,まゆ玉なんだそうだ。

太平洋側でも静岡なんかいくと,こんな紅白の丸い餅を枝に刺して,おたきあげのドンド焼きの火に焙って食すらしい。面白いね。

正月文化って,ほんと興味深い。
それぞれ地方色が強くって,土地土地で色々と混ざり合って,しかもそれはみんな口伝で。私は東の人間なので,雑煮一つとっても,西側の旦那さんの知っている正月とは全然違うし,ましてや正月にまつわる細かい習慣なんて,面白くってたまらない。

東オンナに京オトコ,その間に出てきたのは本人も胸張って申すように,富山ッ子だ。家庭内トリリンガル。

明日は少年の古典的幼稚園で「まゆ玉福引き会」なる地方行事が催される。
幼稚園に正月以来飾られていた,米粉でできた「まゆ玉」の中にクジが入っていて,引いた番号のお年玉(おもちゃ)が当たるのだ。ムネムネ。

明日が楽しみで,帰り道に雪遊びしながら少年が,「正月さん」の歌を歌う。


「正月」を「さん」付けで呼ぶのは,西っぽい理由だろう。
例えば店名を「◎◎さん」って呼ぶような。

何故か富山ッ子となった我が少年にとっては,正月ってのはくるくる山の方からやってきて,なにやらわくわくするようなお土産と,でっかいまゆ玉を背負ってくるっていう,怪しくも恵比寿様っぽいイメージで定着してくんだろうなァ・・・。

ま,それもヨシ。

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