続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
うちの少年の赤ん坊の頃からの癖。
寝るとき、甘える時。私の顔をさわる(まさぐる)。おっぱい星人ではなく、完全に顔星人だ。
最近は多少規制緩和され、父親の頬でもオッケーになったが、基本的には母親の顔だ。小さい時なんかは、ほんとに私のほっぺ無しには寝れなかった。
「かおッ!かおッ!ハアハア…」と言いながら手をムニムニ前に出して近寄ってくる我が子に、異様な恐怖を覚えて逃げそうになったこともある。
一度、何故この顔がいいのか?問うたところ、「だってぇ〜ん☆フワフワでキモチいいんだも〜ん☆←ウットリ」と仰っていた。そうですか。
頬っぺたを触れば、私だとわかるらしい少年にとって、世界でたった一人、その母親の頬っぺたのスペアを持った人物がいる。
わたしの姉さんだ。
赤ん坊の時は、ねえねとならば騙されて寝ることが出来た。少年曰く、おんなじフワフワ感☆なんだそうだ。ええ、遺伝子ほとんど一緒ですから。
そのねえねが、昨日今日と富山に駆け付けてくれた。昨夜は旦那さんが夜仕事でうんと遅い日。最愛のねえねと一緒に昨日は、学校の給食参観で席を並べ食べ、放課後一緒にデートをし、ディナーに富山イタリアンの名店「CIBO」で舌鼓をイヨ〜ッポン!と打ち、夜は本を読んで貰ってヤレ寝る前のお話だなんだと、母親が入院してからスッカリ息を潜めた我儘を存分に言ってから、ねえねの頬っぺたをまさぐってご就寝なされたそうだ。父と子の絆とはまた一味違う悦び。久々にそれはそれは幸せな夜だったろう。ヨカッたね☆
果たして奇跡の晴れ女の姉さんは、またしてもグズつく富山の鬱空をカラリと晴らし、先程トウキョウに帰って行った。姉さん大好き、ありがとう、またすぐ来てね!
因みに今日の早めのブランチに、姉さんと旦那さんは近所のワンコカフェ「cafe one point」に行って、例のスパイシーチキンカレーを食べて来た。美味いんだ、コレが!!いつもなら一緒に行くのに〜…_| ̄|○
いいもんね、今日の病院のランチはチョットだけカフェメニュー?だもんね。

うう…でもやっぱり一緒にチキンカレーのが断然いい〜(T_T)
寝るとき、甘える時。私の顔をさわる(まさぐる)。おっぱい星人ではなく、完全に顔星人だ。
最近は多少規制緩和され、父親の頬でもオッケーになったが、基本的には母親の顔だ。小さい時なんかは、ほんとに私のほっぺ無しには寝れなかった。
「かおッ!かおッ!ハアハア…」と言いながら手をムニムニ前に出して近寄ってくる我が子に、異様な恐怖を覚えて逃げそうになったこともある。
一度、何故この顔がいいのか?問うたところ、「だってぇ〜ん☆フワフワでキモチいいんだも〜ん☆←ウットリ」と仰っていた。そうですか。
頬っぺたを触れば、私だとわかるらしい少年にとって、世界でたった一人、その母親の頬っぺたのスペアを持った人物がいる。
わたしの姉さんだ。
赤ん坊の時は、ねえねとならば騙されて寝ることが出来た。少年曰く、おんなじフワフワ感☆なんだそうだ。ええ、遺伝子ほとんど一緒ですから。
そのねえねが、昨日今日と富山に駆け付けてくれた。昨夜は旦那さんが夜仕事でうんと遅い日。最愛のねえねと一緒に昨日は、学校の給食参観で席を並べ食べ、放課後一緒にデートをし、ディナーに富山イタリアンの名店「CIBO」で舌鼓をイヨ〜ッポン!と打ち、夜は本を読んで貰ってヤレ寝る前のお話だなんだと、母親が入院してからスッカリ息を潜めた我儘を存分に言ってから、ねえねの頬っぺたをまさぐってご就寝なされたそうだ。父と子の絆とはまた一味違う悦び。久々にそれはそれは幸せな夜だったろう。ヨカッたね☆
果たして奇跡の晴れ女の姉さんは、またしてもグズつく富山の鬱空をカラリと晴らし、先程トウキョウに帰って行った。姉さん大好き、ありがとう、またすぐ来てね!
因みに今日の早めのブランチに、姉さんと旦那さんは近所のワンコカフェ「cafe one point」に行って、例のスパイシーチキンカレーを食べて来た。美味いんだ、コレが!!いつもなら一緒に行くのに〜…_| ̄|○
いいもんね、今日の病院のランチはチョットだけカフェメニュー?だもんね。
うう…でもやっぱり一緒にチキンカレーのが断然いい〜(T_T)
入院も長期化が予想され、病室にも様々なアイテムが持ちこまれている。ええ私、旦那さんから「ネズミさん(一度ドブネズミ呼ばわりされたこともある)」と呼ばれてますんで。
備え付けのスリッパは、自宅の竹皮草履にチェンジ。どでかいビーズクッション(最早ソファ)。腹ペコ少年のオヤツ各種。本。漫画。何故かガンダムのプラモ…。少年の置き傘や、置き習字道具(病院から習字教室内に通っている)まで揃っている始末…
部屋をチェンジした時なんざ、慌てたよね。急遽友達に紙袋持参で来てもらって、引越しの手伝いを頼むという体たらく。す…住み込みかッ!!!
そんな訳で個室を自部屋化しつつある中、はや顔見知りになった看護師さん達が興味深々に聞いてくるブツが一つ。
コイツだ。

パンちゃん、と呼んでいる。
どーしてパンダの縫いぐるみ〜?!と口を揃えて看護師さん達は、アラフォーの私に聞く。
いや〜、実はね…とアラフォーの私は丁寧に説明する。何人に説明したか。
このパンダ、実は8年ほど前に旦那さんが中国出張の折りに何故か購入時してきて下さった土産物だ。
当時の旦那さんは、私への土産物の選択に非常に深く悩んでいる最中で、清水の舞台から飛び降りる勢いで購入した肝入りの土産物は完全に御蔵入りするわ、資料で持ち帰った物やレシートの紙切れの方に興味を持たれて、混乱の極みの中にあった。
受け取ったパンダを見て、パンダだ…と思った。
やがて第一子を妊娠し、大きくなるお腹。仰向けに寝るのがキツくなってきたので横向きになる際、垂れるおなかを下から支える為、このパンダが重宝した。ひっくり返って頂き、その短い手足でお腹を支えるパンちゃん…微妙にひしゃげてしまっているのは、そのころの名残りだ。
やがて臨月を迎え、私は里帰り出産のために実家へ。勿論パンちゃんもついてくる。
いよいよ陣痛が始まった夜、布団の中にいたパンちゃんを無意識的に掴んでいた。そのまま病院へ。
病院の待機室のベッドの上。
ウンウンいきみ逃しをするわたしの手に、揉みくちゃにされたパンちゃん。ぎゅー~ーーッ
果たして、ふた息みでつるんと出産。
以後、パンちゃんは「安産」の守り神としての地位を得て、我が家に鎮座する事になる。因みに中部・北陸では、妊娠中に熊肉を食べたり毛皮の上に座ったりすると安産になる、という言い伝えがある。熊は冬眠中、半眠状態でトゥルントゥルンと沢山の子を産む事にあやかっておるらしいのだが、じゃパンダも…という訳で。パンダって熊猫ってんじゃないですか?猫…?まあその辺はスルーしといて、今回も、もうひと働きしてもらいまっせ、パンちゃんッ!
ところで昨日は珍しいお嬢さんが、青い顔をしてワザワザ金沢から車を飛ばして遊びに来て下さった。おねぇキラーの少年もたいそう喜んでおりました。病室に欠かせないお花を頂きました。

特に、赤さん絡みの入院時に、花ってのは何故だか事の他ウレシイ感じがするものです。ありがとう!
備え付けのスリッパは、自宅の竹皮草履にチェンジ。どでかいビーズクッション(最早ソファ)。腹ペコ少年のオヤツ各種。本。漫画。何故かガンダムのプラモ…。少年の置き傘や、置き習字道具(病院から習字教室内に通っている)まで揃っている始末…
部屋をチェンジした時なんざ、慌てたよね。急遽友達に紙袋持参で来てもらって、引越しの手伝いを頼むという体たらく。す…住み込みかッ!!!
そんな訳で個室を自部屋化しつつある中、はや顔見知りになった看護師さん達が興味深々に聞いてくるブツが一つ。
コイツだ。
パンちゃん、と呼んでいる。
どーしてパンダの縫いぐるみ〜?!と口を揃えて看護師さん達は、アラフォーの私に聞く。
いや〜、実はね…とアラフォーの私は丁寧に説明する。何人に説明したか。
このパンダ、実は8年ほど前に旦那さんが中国出張の折りに何故か購入時してきて下さった土産物だ。
当時の旦那さんは、私への土産物の選択に非常に深く悩んでいる最中で、清水の舞台から飛び降りる勢いで購入した肝入りの土産物は完全に御蔵入りするわ、資料で持ち帰った物やレシートの紙切れの方に興味を持たれて、混乱の極みの中にあった。
受け取ったパンダを見て、パンダだ…と思った。
やがて第一子を妊娠し、大きくなるお腹。仰向けに寝るのがキツくなってきたので横向きになる際、垂れるおなかを下から支える為、このパンダが重宝した。ひっくり返って頂き、その短い手足でお腹を支えるパンちゃん…微妙にひしゃげてしまっているのは、そのころの名残りだ。
やがて臨月を迎え、私は里帰り出産のために実家へ。勿論パンちゃんもついてくる。
いよいよ陣痛が始まった夜、布団の中にいたパンちゃんを無意識的に掴んでいた。そのまま病院へ。
病院の待機室のベッドの上。
ウンウンいきみ逃しをするわたしの手に、揉みくちゃにされたパンちゃん。ぎゅー~ーーッ
果たして、ふた息みでつるんと出産。
以後、パンちゃんは「安産」の守り神としての地位を得て、我が家に鎮座する事になる。因みに中部・北陸では、妊娠中に熊肉を食べたり毛皮の上に座ったりすると安産になる、という言い伝えがある。熊は冬眠中、半眠状態でトゥルントゥルンと沢山の子を産む事にあやかっておるらしいのだが、じゃパンダも…という訳で。パンダって熊猫ってんじゃないですか?猫…?まあその辺はスルーしといて、今回も、もうひと働きしてもらいまっせ、パンちゃんッ!
ところで昨日は珍しいお嬢さんが、青い顔をしてワザワザ金沢から車を飛ばして遊びに来て下さった。おねぇキラーの少年もたいそう喜んでおりました。病室に欠かせないお花を頂きました。
特に、赤さん絡みの入院時に、花ってのは何故だか事の他ウレシイ感じがするものです。ありがとう!
連日蒸し暑いでんなぁ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
入院生活も早20日を軽く超えまして、未だ点滴と繋がったまんまのたんこです。調子はいいんですけどね。
暫く続いていたマイナートラブル、胸やけに耐えかねて、先日胃薬を変えて貰った所、これがナカナカ!劇的に改善されまして。ガスターとセルベックス。一発であの苦しみから開放されて、もっとサッサと薬変えてもらえばよかった…と今更。兎に角、よかったね〜。マイナートラブルと言えども、入院中の楽しみは食くらいだもんね〜。
そんなんで、漸く食への歓びを取り戻した私の元に今日もまた、心優しき友等がオヤツを手に見舞いと称して遊びにきて下さる。有難き哉、ご近所の病院と甘味好きの友。
こんな蒸し暑い日に嬉しい、水まんじゅう。あゝ、なんていいんだ、水まんじゅうって…。

こちらは「石谷もち店」のもの。ここんちの桜餅は本当に絶品!だが、水まんじゅうは初めて食べた。相変わらずの上品な餡と、笹の葉薫るトゥルンとした生地…10個は呑み込めそう…
焼きたてのパンのオヤツやら

(しかも、甘くって〜シナモンロールみたいな〜でも白パンも捨てがたく〜、とシッカリ希望まで出して焼いてきて貰う長期入院患者)
その他、珈琲片手に鯛焼きぶら下げて来て下さったり、揚げたての和菓子屋ドーナッツやら、ちべたい葛切りやら…本当に有難い。甘いものと友だちは、心に良く効く薬だとシミジミ。ありがとう、退院したらまた皆でオヤツハンターしましょうね。
因みに先日は旦那さんにおネダリして、『やまかわ』のアイスもなか(勿論特大』を所望、朝イチで届けられたアレは…旨かった…(やっぱ駄目ですかね、患者的に)。「長靴いっぱい食べたいよッ!!!」@風の谷のナウシカ
入院生活も早20日を軽く超えまして、未だ点滴と繋がったまんまのたんこです。調子はいいんですけどね。
暫く続いていたマイナートラブル、胸やけに耐えかねて、先日胃薬を変えて貰った所、これがナカナカ!劇的に改善されまして。ガスターとセルベックス。一発であの苦しみから開放されて、もっとサッサと薬変えてもらえばよかった…と今更。兎に角、よかったね〜。マイナートラブルと言えども、入院中の楽しみは食くらいだもんね〜。
そんなんで、漸く食への歓びを取り戻した私の元に今日もまた、心優しき友等がオヤツを手に見舞いと称して遊びにきて下さる。有難き哉、ご近所の病院と甘味好きの友。
こんな蒸し暑い日に嬉しい、水まんじゅう。あゝ、なんていいんだ、水まんじゅうって…。
こちらは「石谷もち店」のもの。ここんちの桜餅は本当に絶品!だが、水まんじゅうは初めて食べた。相変わらずの上品な餡と、笹の葉薫るトゥルンとした生地…10個は呑み込めそう…
焼きたてのパンのオヤツやら
(しかも、甘くって〜シナモンロールみたいな〜でも白パンも捨てがたく〜、とシッカリ希望まで出して焼いてきて貰う長期入院患者)
その他、珈琲片手に鯛焼きぶら下げて来て下さったり、揚げたての和菓子屋ドーナッツやら、ちべたい葛切りやら…本当に有難い。甘いものと友だちは、心に良く効く薬だとシミジミ。ありがとう、退院したらまた皆でオヤツハンターしましょうね。
因みに先日は旦那さんにおネダリして、『やまかわ』のアイスもなか(勿論特大』を所望、朝イチで届けられたアレは…旨かった…(やっぱ駄目ですかね、患者的に)。「長靴いっぱい食べたいよッ!!!」@風の谷のナウシカ
ジメジメの梅雨空でも、風があれば窓とドアを全開にしてやると(一応個室に入院中なんすけど…)エアコンつけるよかよっぽど気持ちが良いもんで。
今日も全部開けっ放しにしてベッドから空を眺めてホヘーッとしておったら、ベタ足で体重のやけに掛かった足音が向かいの通りから響いて来る。
パタパタパタパタパタパタパタパタ…
不器用そうなデカイ駆け足の音…と思ってふと通りに目をおとすと、下校中のウチの少年だった。お前か。
思わずベッドから
「おーい!」
三階の開け放った病室から手をふる母親を確認すると、吃驚しながら満面の笑みで
「ただいまーッ!今日は給食おいしかったーッ!ぼく、一番だったーッ!」
微笑ましい、まんまる肥った我が愛玩小学生、おかえり。
因みに、愛玩小学生が帰ってくるまでの、寝てるだけしか出来ないこの超ヒマな時間、非常に重宝しておるのが荷風翁の著書だ。

『濹東綺譚』は窓を開け放ってツラツラと読むのに最高だ。ほんとは『断腸亭〜』のがもう一つツラツラ読めそうかも。長期療養にこんなに永井荷風がフィットするとはゆめゆめ思わなんだ、あな不思議。
今日も全部開けっ放しにしてベッドから空を眺めてホヘーッとしておったら、ベタ足で体重のやけに掛かった足音が向かいの通りから響いて来る。
パタパタパタパタパタパタパタパタ…
不器用そうなデカイ駆け足の音…と思ってふと通りに目をおとすと、下校中のウチの少年だった。お前か。
思わずベッドから
「おーい!」
三階の開け放った病室から手をふる母親を確認すると、吃驚しながら満面の笑みで
「ただいまーッ!今日は給食おいしかったーッ!ぼく、一番だったーッ!」
微笑ましい、まんまる肥った我が愛玩小学生、おかえり。
因みに、愛玩小学生が帰ってくるまでの、寝てるだけしか出来ないこの超ヒマな時間、非常に重宝しておるのが荷風翁の著書だ。
『濹東綺譚』は窓を開け放ってツラツラと読むのに最高だ。ほんとは『断腸亭〜』のがもう一つツラツラ読めそうかも。長期療養にこんなに永井荷風がフィットするとはゆめゆめ思わなんだ、あな不思議。