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続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」 平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。      二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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「♪あたしゃビルの おそうじおばちゃん
 あたしゃビルの おそうじオバチャン
モップ使って 仕事する

朝・昼・晩と 便所をみがく
朝・昼・晩と 便所をみがく
ウチの便所は もうイヤヨ

一日働いて,二千円!
今日も働いて,二千円!
明日も働いて,二千円!
クソにまみれて,二千円!
あたしゃビルのおそうじオバチャン♪」(憂歌団『おそうじオバチャン』)


昔,山◎製パンの工場で日雇いバイトしてゐた時。
ベルトコンベアの前で流れてくる蒸しパンに,冷凍角切りの芋を一緒にざーッと並べてゐたオバチャンが「あたしがコレで家族食わせてんだよッ!」と言い放ったのを忘れない。ハードボイルドだ。

世の中には色んな職業があり,身上書欄には必ず自分の職業を明記する。
会社員,公務員,自営業,アルバイト,その他諸々。

色々な職業があって,色々な人がそれに携わっていて,それで生活が廻っていって,地球が廻ってゐる。働く理由や職種は何にせよ,自覚をもって其の労働に真摯に向き合っている人と其の仕事は美しい。

個人的に,物理的に職種を選べないという理由以外は,どの職業を選んでも同じなんじゃないか,とも思う。労働する。世の中が廻る。自分の役割と真面目に向き合う中で,ささいな労働の喜びを得たり,成長を実感したりして,「自分に合った職業」という自覚が生まれてきたりするのではないか。おそらく,その逆は無い。

じゃ,どの職業も一緒じゃん,なんて思う。
ただ,自分を示す名札が職業なのだとしたら,それを胸のド真ん中にドンとぶら下げたいものだ。胸はって自分の職業を口に出来ることは,胸張って「生活」してることと同義だもんな。

介護関係の仕事をしている人に聞いた。
「今度の新人さんはまだ若くって,背がスラッとした美人さんでね,外国語もペラペラなのよ。珍しいわ,不況だからかしらね。」
嗚呼,どうぞその娘さんが,胸にデカデカとその職業名を明記できますように。

ところで,どうして身上書の職業欄における「主婦」の扱いは最後の方だったり,「その他」の括弧内に含まれてるんだろう。
私はけしてフェミニストでもないし,社民党贔屓でも何でもないけれど,もうちょっと世の中における「主婦」の扱いを,歴とした「労働=職業」扱いにしてもいいんじゃないかと思ってゐる。労働の対価が無いことが理由なのだろうか。

この世界の最小単位である家庭が廻る。世の中が廻る。世界が廻る。
私は主婦だ。胸に明記してある。

お知り合いの女性が本を出版するにあたって書いた,著者プロフィールの一行目。
出版元の提言を退け,数ある彼女の名札の中からわざわざ選んだのは,「主婦」の二文字だった。

ドーンと,胸はっていこうぜ。


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