続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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幼稚園も年中さん位になると,5歳児の想像力を駆使して結構様々な工作物が作れるようになってくる。
うちの少年が通っている幼稚園では,近所の方達が素材として使えそうなもの(空き箱やストローなど)を持ち寄ってきてくださるので,園では特に,空き時間があると子供らに率先して自由に好きなものを好きなように作らせているようだ。素晴らしい。
ティッシュの空き箱やらプリンのカップやらを利用して,電車や機関車なんかを作る子もいれば,結構緻密な立体迷路を造る子,ロボット造る子がいれば,一口ゼリーの空カップをいくつも利用してパソコンで〜す,なんて子も。中々幼稚園児も侮れん。
少年も多分にもれず,毎日毎日シコシコと創造してはお持ち帰りなさるのだがしかし。
こちらの幼稚園にお世話になり初めに,最初に持ち帰った彼の作品は衝撃的だった。
「箱」
確かカレーの箱。以上。
満面の笑みでそれを私の前に掲げる少年の瞳には,一点の曇りも無かった。
「カレー好きだから」と少年は真っ直ぐに言い放った。
私は言った。「そうか」
以前通っていた幼稚園では,余り子供の想像力を自由に・・というよりは,教材なぞを使って幼児知能開発に力をいれていたようなので,初めて「自由」を手に入れた猿は開け放たれた檻の中で呆然と座りこけていたのだろう。気を利かせて先生が「最初はねぇ,こんなものなのよね,みんな!」とおっしゃった。私は頷いた。
そして,半年はあっという間に過ぎた。
気がつけば,すっかり背も伸び,年中さんが板についている少年。
今でも毎日毎日シコシコと創造しては,最近に至っては,それはそれは自信たっぷりに鼻の穴を広げて私に御開陳してくださっている。
あれから,半年。
作品はこうなった。

箱。
真ん中にアルファベットらしきものの姿が見受けられる。
「バクダンなん。バクダン。」
次。

箱。
真ん中に数字らしきものの列が。
「ピタゴラスイッチなん。スイッチ。」
衝撃的なのが,どこからどう見ても,数字や文字以外に何かを施した痕跡が皆無だということだ。素材。文字。後はこの半年間で育った想像力のみ。想像力がそっちの方向に伸びていったのか。
最近は先生方も,フォローなんてしない。
ただただ温かく見守って下さっているだけだ。
先生方の思惑とは全く違った方向に伸びていった少年の「自由な想像力」。
それでは最新の作品を御覧いただこう。

箱。
健康ドリンク系。
開け口にビッシリ,それはそれはびっしりセロテープで封がされている。
開けてみよう。

箱。カップ。
ギュウギュウに詰めてある。広げてみよう。

マカダミアナッツ空箱。ポッキー空箱。梅干し空缶。プチダノンの空カップ2個。ヨーグルトの空カップ2個。
「おべんと箱なん。おべんと箱。」
私は言ったよね。「そうか」と。
夜,帰ってきた旦那さんに自信たっぷりに掲げる少年。
父親は言ったよね。「そうか」と。
因みに,ご想像下さい。
このような作品を少年はほぼ毎日お持ち帰りなさるわけです。
もう私のような凡人では,一体全体これらをどう扱って良いものやら,皆目見当がつかないわけです。
しかも箱。かさばりますねぇ。えぇ,かさばりますとも。
処分?一度,持ち帰ってから2〜3日後にゴミ箱に入れたところ,それを見つけた少年が真っ青になっていたのを目撃して以来,少しづつ少しづつ間引いてゆき,そっと処分するわけです。細心の注意を払い,カレーやヨーグルトの空きカップを捨てる。
・・・・・何やってんだ,私は。なんてもう,思わなくなったわ。えへ!えへへ!
うちの少年が通っている幼稚園では,近所の方達が素材として使えそうなもの(空き箱やストローなど)を持ち寄ってきてくださるので,園では特に,空き時間があると子供らに率先して自由に好きなものを好きなように作らせているようだ。素晴らしい。
ティッシュの空き箱やらプリンのカップやらを利用して,電車や機関車なんかを作る子もいれば,結構緻密な立体迷路を造る子,ロボット造る子がいれば,一口ゼリーの空カップをいくつも利用してパソコンで〜す,なんて子も。中々幼稚園児も侮れん。
少年も多分にもれず,毎日毎日シコシコと創造してはお持ち帰りなさるのだがしかし。
こちらの幼稚園にお世話になり初めに,最初に持ち帰った彼の作品は衝撃的だった。
「箱」
確かカレーの箱。以上。
満面の笑みでそれを私の前に掲げる少年の瞳には,一点の曇りも無かった。
「カレー好きだから」と少年は真っ直ぐに言い放った。
私は言った。「そうか」
以前通っていた幼稚園では,余り子供の想像力を自由に・・というよりは,教材なぞを使って幼児知能開発に力をいれていたようなので,初めて「自由」を手に入れた猿は開け放たれた檻の中で呆然と座りこけていたのだろう。気を利かせて先生が「最初はねぇ,こんなものなのよね,みんな!」とおっしゃった。私は頷いた。
そして,半年はあっという間に過ぎた。
気がつけば,すっかり背も伸び,年中さんが板についている少年。
今でも毎日毎日シコシコと創造しては,最近に至っては,それはそれは自信たっぷりに鼻の穴を広げて私に御開陳してくださっている。
あれから,半年。
作品はこうなった。
箱。
真ん中にアルファベットらしきものの姿が見受けられる。
「バクダンなん。バクダン。」
次。
箱。
真ん中に数字らしきものの列が。
「ピタゴラスイッチなん。スイッチ。」
衝撃的なのが,どこからどう見ても,数字や文字以外に何かを施した痕跡が皆無だということだ。素材。文字。後はこの半年間で育った想像力のみ。想像力がそっちの方向に伸びていったのか。
最近は先生方も,フォローなんてしない。
ただただ温かく見守って下さっているだけだ。
先生方の思惑とは全く違った方向に伸びていった少年の「自由な想像力」。
それでは最新の作品を御覧いただこう。
箱。
健康ドリンク系。
開け口にビッシリ,それはそれはびっしりセロテープで封がされている。
開けてみよう。
箱。カップ。
ギュウギュウに詰めてある。広げてみよう。
マカダミアナッツ空箱。ポッキー空箱。梅干し空缶。プチダノンの空カップ2個。ヨーグルトの空カップ2個。
「おべんと箱なん。おべんと箱。」
私は言ったよね。「そうか」と。
夜,帰ってきた旦那さんに自信たっぷりに掲げる少年。
父親は言ったよね。「そうか」と。
因みに,ご想像下さい。
このような作品を少年はほぼ毎日お持ち帰りなさるわけです。
もう私のような凡人では,一体全体これらをどう扱って良いものやら,皆目見当がつかないわけです。
しかも箱。かさばりますねぇ。えぇ,かさばりますとも。
処分?一度,持ち帰ってから2〜3日後にゴミ箱に入れたところ,それを見つけた少年が真っ青になっていたのを目撃して以来,少しづつ少しづつ間引いてゆき,そっと処分するわけです。細心の注意を払い,カレーやヨーグルトの空きカップを捨てる。
・・・・・何やってんだ,私は。なんてもう,思わなくなったわ。えへ!えへへ!
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