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続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」 平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。      二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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入院も長期化が予想され、病室にも様々なアイテムが持ちこまれている。ええ私、旦那さんから「ネズミさん(一度ドブネズミ呼ばわりされたこともある)」と呼ばれてますんで。

備え付けのスリッパは、自宅の竹皮草履にチェンジ。どでかいビーズクッション(最早ソファ)。腹ペコ少年のオヤツ各種。本。漫画。何故かガンダムのプラモ…。少年の置き傘や、置き習字道具(病院から習字教室内に通っている)まで揃っている始末…

部屋をチェンジした時なんざ、慌てたよね。急遽友達に紙袋持参で来てもらって、引越しの手伝いを頼むという体たらく。す…住み込みかッ!!!

そんな訳で個室を自部屋化しつつある中、はや顔見知りになった看護師さん達が興味深々に聞いてくるブツが一つ。

コイツだ。

パンちゃん、と呼んでいる。

どーしてパンダの縫いぐるみ〜?!と口を揃えて看護師さん達は、アラフォーの私に聞く。

いや〜、実はね…とアラフォーの私は丁寧に説明する。何人に説明したか。

このパンダ、実は8年ほど前に旦那さんが中国出張の折りに何故か購入時してきて下さった土産物だ。

当時の旦那さんは、私への土産物の選択に非常に深く悩んでいる最中で、清水の舞台から飛び降りる勢いで購入した肝入りの土産物は完全に御蔵入りするわ、資料で持ち帰った物やレシートの紙切れの方に興味を持たれて、混乱の極みの中にあった。

受け取ったパンダを見て、パンダだ…と思った。

やがて第一子を妊娠し、大きくなるお腹。仰向けに寝るのがキツくなってきたので横向きになる際、垂れるおなかを下から支える為、このパンダが重宝した。ひっくり返って頂き、その短い手足でお腹を支えるパンちゃん…微妙にひしゃげてしまっているのは、そのころの名残りだ。

やがて臨月を迎え、私は里帰り出産のために実家へ。勿論パンちゃんもついてくる。

いよいよ陣痛が始まった夜、布団の中にいたパンちゃんを無意識的に掴んでいた。そのまま病院へ。

病院の待機室のベッドの上。
ウンウンいきみ逃しをするわたしの手に、揉みくちゃにされたパンちゃん。ぎゅー~ーーッ

果たして、ふた息みでつるんと出産。

以後、パンちゃんは「安産」の守り神としての地位を得て、我が家に鎮座する事になる。因みに中部・北陸では、妊娠中に熊肉を食べたり毛皮の上に座ったりすると安産になる、という言い伝えがある。熊は冬眠中、半眠状態でトゥルントゥルンと沢山の子を産む事にあやかっておるらしいのだが、じゃパンダも…という訳で。パンダって熊猫ってんじゃないですか?猫…?まあその辺はスルーしといて、今回も、もうひと働きしてもらいまっせ、パンちゃんッ!

ところで昨日は珍しいお嬢さんが、青い顔をしてワザワザ金沢から車を飛ばして遊びに来て下さった。おねぇキラーの少年もたいそう喜んでおりました。病室に欠かせないお花を頂きました。

特に、赤さん絡みの入院時に、花ってのは何故だか事の他ウレシイ感じがするものです。ありがとう!

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連日蒸し暑いでんなぁ、皆様いかがお過ごしでしょうか。

入院生活も早20日を軽く超えまして、未だ点滴と繋がったまんまのたんこです。調子はいいんですけどね。

暫く続いていたマイナートラブル、胸やけに耐えかねて、先日胃薬を変えて貰った所、これがナカナカ!劇的に改善されまして。ガスターとセルベックス。一発であの苦しみから開放されて、もっとサッサと薬変えてもらえばよかった…と今更。兎に角、よかったね〜。マイナートラブルと言えども、入院中の楽しみは食くらいだもんね〜。

そんなんで、漸く食への歓びを取り戻した私の元に今日もまた、心優しき友等がオヤツを手に見舞いと称して遊びにきて下さる。有難き哉、ご近所の病院と甘味好きの友。

こんな蒸し暑い日に嬉しい、水まんじゅう。あゝ、なんていいんだ、水まんじゅうって…。

こちらは「石谷もち店」のもの。ここんちの桜餅は本当に絶品!だが、水まんじゅうは初めて食べた。相変わらずの上品な餡と、笹の葉薫るトゥルンとした生地…10個は呑み込めそう…

焼きたてのパンのオヤツやら

(しかも、甘くって〜シナモンロールみたいな〜でも白パンも捨てがたく〜、とシッカリ希望まで出して焼いてきて貰う長期入院患者)

その他、珈琲片手に鯛焼きぶら下げて来て下さったり、揚げたての和菓子屋ドーナッツやら、ちべたい葛切りやら…本当に有難い。甘いものと友だちは、心に良く効く薬だとシミジミ。ありがとう、退院したらまた皆でオヤツハンターしましょうね。

因みに先日は旦那さんにおネダリして、『やまかわ』のアイスもなか(勿論特大』を所望、朝イチで届けられたアレは…旨かった…(やっぱ駄目ですかね、患者的に)。「長靴いっぱい食べたいよッ!!!」@風の谷のナウシカ

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ジメジメの梅雨空でも、風があれば窓とドアを全開にしてやると(一応個室に入院中なんすけど…)エアコンつけるよかよっぽど気持ちが良いもんで。

今日も全部開けっ放しにしてベッドから空を眺めてホヘーッとしておったら、ベタ足で体重のやけに掛かった足音が向かいの通りから響いて来る。

パタパタパタパタパタパタパタパタ…

不器用そうなデカイ駆け足の音…と思ってふと通りに目をおとすと、下校中のウチの少年だった。お前か。

思わずベッドから
「おーい!」
三階の開け放った病室から手をふる母親を確認すると、吃驚しながら満面の笑みで
「ただいまーッ!今日は給食おいしかったーッ!ぼく、一番だったーッ!」

微笑ましい、まんまる肥った我が愛玩小学生、おかえり。

因みに、愛玩小学生が帰ってくるまでの、寝てるだけしか出来ないこの超ヒマな時間、非常に重宝しておるのが荷風翁の著書だ。



『濹東綺譚』は窓を開け放ってツラツラと読むのに最高だ。ほんとは『断腸亭〜』のがもう一つツラツラ読めそうかも。長期療養にこんなに永井荷風がフィットするとはゆめゆめ思わなんだ、あな不思議。

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毎日午前と午後にやってくる。
この機械とお腹を繋げ、仰向けの状態でじっと30分。赤さんの心音とお腹の張りを調べるNST(ノンストレス・テスト)。これがまた…大きなお腹が上からのし掛かる体勢でじっと我慢の30分。おまけに胃が押し潰されて余計胸焼けするが、じっと我慢の子。こ…腰が痛い。もういっそのことストレスフル・テストって名前に変えた方が良くないっすか?



左のラインが赤さんの心音。成人の倍の心拍数なんですね、もうノリノリ。心臓がまだ小さいので、全身に血液を送るのに心拍数が上がるからなんだって。

問題の右のラインだよ。
このラインが山なりに隆起すると、お腹張ってまっせ〜、の合図。
本来的には私位の週数(30週)だと、殆ど平坦なままの筈なのだが。

じっとモニターと睨めっこの30分。
おー、まっすぐまっすぐ〜。おー、ちょ、ちょ待て、あと五分なんだから張るな.…張るなっていってるじゃんッ!!!と無駄な足掻き。

山が幾つもあると薬の流入量が増えて、落ち着いてたらそのまんま。そのまま何日か落ち着けばクスリを減らして行けるシステムらしい。

そんなこんなで、日々無駄な足掻きをしては、一喜一憂しおります。ほんとにコレ名前かえようよ〜、「ガマンくん」とか「30分だけよ〜」とか。


因みに本日は、旦那さん出張の為、少年は病院にお泊り。

満面の笑みの少年とジョージ(相棒のサル)。

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突然の長期入院で、しかもそれがお母ちゃんで、近くに身寄りが居ないなんて場合、お父ちゃんと子供はどうするんだろう…なんて想像もしなかった事が現実に起きている。どうすんだ。

おっきい方の場合。
朝6時。小学生の朝は早い。
着替え、朝食を取らせて、7時半に送り出す。

洗い物、掃除、洗濯。

晩と翌朝用の買い出しにスーパーへ。

病院へ寄ってから、仕事場へ。

夕、仕事を無理矢理〆て急ぎ病院へ。
病室で待機していたムスコを拾って、帰宅。

直ぐに食事の準備、晩御飯。育ち盛りの小学一年生には野菜も肉も果物も必要だ。

後片付けして、お風呂。
明日の準備をさせて、歯磨き。

淋しい少年とヨメの気持ちを慮って、寝る前Skype、後9:00pmに寝かしつけ。

少年が寝た後、明日の準備や仕事。


かたや、小さいほう。
6:00、自分でセットしといたウルトラマンの目覚ましで起床。

着替え、朝ご飯、7時半には集団登校。

小学校も2ヶ月がたった。さんすうは難しいけど、音読は得意。

2:50分、集団下校の列から独り抜けて、ママの待つ病院へ。

オヤツを横目に宿題。毎日結構あるんだ。

おやつを食べながら、ママとお喋り。言いたい事も結構ある。

マンガ読んだり、テレビをみたりしながら、ママに甘えておく(顔をまさぐっとく)。

トトが迎えに来たら、ランドセルを背負って、ママにチューして、帰宅。我儘はいった事が、ない。

夜9時には、トトに歌を歌ってもらって寝るんだ。

文字に興しただけでも、大変。その苦労と頑張りは筆舌に尽くし難いものだろう。

でも、なんとかやっている。だって、なんとかやってかなきゃならないから。

仏様の様な旦那さんは、今や(疲れた)菩薩様の様な顔でこう言う。
「家族みんなが、ぷちょこ(お腹の赤さん)を支える為に、がんばるんだよ」

お兄ちゃんになる前に、期せずして急遽無理矢理お兄ちゃんにさせられてしまった甘えん坊の少年は、帰り際に満面の笑みで、いつもこう言う。
「ママ…泣くなよ」

そうして、部屋に取り残された私とぷちょこは、壁に貼り付けられた少年からの手紙を見ては、うん、頑張ろうぜと頷く。頑張れない筈がない。








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