続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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週末お世話になっておる,富山市八尾町は,大長谷集落。
長い歴史を有するこの谷には,おじいちゃんに化けた仙人とおばぁちゃんに化けた妖精さん達がおる。
その仙人様や妖精さんたちの囁きに耳を側立てれば,この村に古くから語り継がれておる秘密のパワースポットの情報を得ることができる。
面白いことに,当の本人達にとってその場所は別段秘密裏にしているわけでもなく,生活の一部であるもんだから,その辺の路傍の石と一緒だったりする。ま,仙人と妖精ですから。
今回,われわれが耳にした情報によると,どうやら大長谷は花房地区に棲まう妖精さんが「桂の大木の根っこから渾々と湧き出でる清水」その名も“桂水”に詳しいらしいことをつきとめたのだ。日本昔話なら,その水を大人が飲めば酒に,子供が飲めばジュースになること請け合いだ。これはいかねばならぬ。
で。
早速空のペットボトルを抱え,大長谷集落の入り口山中にある花房地区へ。
家の前で妖精は,真っ白い可憐な小花のような笑顔で待っていて下さった。
我々はそのまま妖精を拉致,桂水の湧く更に山奥まで車を進める。
凄い。崖?道?
怖い。あぁ怖い。大長谷に来て,怖い山道に慣れていると思いこんでおったが,車内の息が白くなる。ただ一人,穏やかに微笑んでいる妖精の眼差しだけが,唯一の救いだ。
花房地区から約5分ほどで清水(しょうず)地区に到着。こんな処に小屋が一軒ある。この小屋の主は小さな大天使,桂水とともに80有余年(大天使暦では不明),たったお一人で清水地区に棲まっておられるのだ。凄い。
とても綺麗なお庭。ちいさいながらも野菜や花が秩序よく植えられている。
小さな大天使は破顔しながら玄関先で待っててくれてゐた。
一目で感激。本当に,山奥なのだ。お一人なのだ。やっぱり大天使としか思えない。
このお宅の裏に,例の桂水が湧き出ているらしい。
チロチロと清水の流るる音。清水があるから清水(しょうず)地区なのか。至極明快。

妖精の案内で,裏山へ。
ここはもうトトロの森。
息を飲む程の碧い苔の絨毯が続く森。木漏れ日が清水に濡れた絨毯を光らせる。
ほう・・・・・・・ッと息ついたそのとき。
で・・・・・・でたーーーーーーーーーッ!!!

どーん。はい,樹齢700年。ごいすー。屋久島かどこかですか,ここは。
この老木が突如として山中に現れるわけです。パワースポットでなくて何なのか。
妖精と霊木。ミステリアス。

桂の木の根っこから湧き出でる清水。怖ろしいほどクリアなその水は,それはそれは清く清潔で,痺れるほどちべたい。

思わず駆け寄り,清水を濁らせぬようつま先立ちながら,両手のお椀で頂く。
甘い。酒だ,もはや酒。上善酒如だ。少年は,ジュースじゃない,と口を尖らせておったが,おぬしまだまだよのう。修行が足らんぞ。
近くにこんな立て札が。

八尾町指定天然記念物なのだそうだ。知らなかったぞ。
この桂水は,ここ清水(しょうず)地区と下の花房地区一帯の「清花(しょうはな)」と呼ばれる,現在は数軒のみを残すこの集落の生活用水となっているそうだ。いいなぁ,豊かだなぁ。
生活用水ですからね,けして余所もんが汚したりしちゃいけないのだ。そおっと,そおっと近づいて,お願いをしてから,手を合わせて少うし分けていただくのだ。
ペットボトル一杯に汲んだ桂水は,どこから見てもなんの混じりけがない。クリアだ。ここを見れてよかった。お水,いただけてよかった。帰ったら,先日別の仙人から頂いた,山で採れた白マイタケをこの水使って炊き込みご飯を炊こう。そうしよう。
「この水があるから,ここから降りないんだよ」
暫し大天使と歓談させていただいた後,丁寧にお礼申し上げて山を下りた。
大天使は破顔しながらいつまでも手をふってくださっていた。
小さな天空の庭に咲く,まるで桜桃の様なふわり丸くて愛らしい花のような人。

長い歴史を有するこの谷には,おじいちゃんに化けた仙人とおばぁちゃんに化けた妖精さん達がおる。
その仙人様や妖精さんたちの囁きに耳を側立てれば,この村に古くから語り継がれておる秘密のパワースポットの情報を得ることができる。
面白いことに,当の本人達にとってその場所は別段秘密裏にしているわけでもなく,生活の一部であるもんだから,その辺の路傍の石と一緒だったりする。ま,仙人と妖精ですから。
今回,われわれが耳にした情報によると,どうやら大長谷は花房地区に棲まう妖精さんが「桂の大木の根っこから渾々と湧き出でる清水」その名も“桂水”に詳しいらしいことをつきとめたのだ。日本昔話なら,その水を大人が飲めば酒に,子供が飲めばジュースになること請け合いだ。これはいかねばならぬ。
で。
早速空のペットボトルを抱え,大長谷集落の入り口山中にある花房地区へ。
家の前で妖精は,真っ白い可憐な小花のような笑顔で待っていて下さった。
我々はそのまま妖精を拉致,桂水の湧く更に山奥まで車を進める。
凄い。崖?道?
怖い。あぁ怖い。大長谷に来て,怖い山道に慣れていると思いこんでおったが,車内の息が白くなる。ただ一人,穏やかに微笑んでいる妖精の眼差しだけが,唯一の救いだ。
花房地区から約5分ほどで清水(しょうず)地区に到着。こんな処に小屋が一軒ある。この小屋の主は小さな大天使,桂水とともに80有余年(大天使暦では不明),たったお一人で清水地区に棲まっておられるのだ。凄い。
とても綺麗なお庭。ちいさいながらも野菜や花が秩序よく植えられている。
小さな大天使は破顔しながら玄関先で待っててくれてゐた。
一目で感激。本当に,山奥なのだ。お一人なのだ。やっぱり大天使としか思えない。
このお宅の裏に,例の桂水が湧き出ているらしい。
チロチロと清水の流るる音。清水があるから清水(しょうず)地区なのか。至極明快。
妖精の案内で,裏山へ。
ここはもうトトロの森。
息を飲む程の碧い苔の絨毯が続く森。木漏れ日が清水に濡れた絨毯を光らせる。
ほう・・・・・・・ッと息ついたそのとき。
で・・・・・・でたーーーーーーーーーッ!!!
どーん。はい,樹齢700年。ごいすー。屋久島かどこかですか,ここは。
この老木が突如として山中に現れるわけです。パワースポットでなくて何なのか。
妖精と霊木。ミステリアス。
桂の木の根っこから湧き出でる清水。怖ろしいほどクリアなその水は,それはそれは清く清潔で,痺れるほどちべたい。
思わず駆け寄り,清水を濁らせぬようつま先立ちながら,両手のお椀で頂く。
甘い。酒だ,もはや酒。上善酒如だ。少年は,ジュースじゃない,と口を尖らせておったが,おぬしまだまだよのう。修行が足らんぞ。
近くにこんな立て札が。
八尾町指定天然記念物なのだそうだ。知らなかったぞ。
この桂水は,ここ清水(しょうず)地区と下の花房地区一帯の「清花(しょうはな)」と呼ばれる,現在は数軒のみを残すこの集落の生活用水となっているそうだ。いいなぁ,豊かだなぁ。
生活用水ですからね,けして余所もんが汚したりしちゃいけないのだ。そおっと,そおっと近づいて,お願いをしてから,手を合わせて少うし分けていただくのだ。
ペットボトル一杯に汲んだ桂水は,どこから見てもなんの混じりけがない。クリアだ。ここを見れてよかった。お水,いただけてよかった。帰ったら,先日別の仙人から頂いた,山で採れた白マイタケをこの水使って炊き込みご飯を炊こう。そうしよう。
「この水があるから,ここから降りないんだよ」
暫し大天使と歓談させていただいた後,丁寧にお礼申し上げて山を下りた。
大天使は破顔しながらいつまでも手をふってくださっていた。
小さな天空の庭に咲く,まるで桜桃の様なふわり丸くて愛らしい花のような人。
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Re:無題
いるでしょ,妖精。もんぺが可愛い妖精。
そうそう,もののけ姫の世界だわね,トトロじゃないな。
そうそう,もののけ姫の世界だわね,トトロじゃないな。
Re:無題
感動どころじゃないわよ,あんた。
もうそのまんま「もののけ姫」の世界よ。
シシ神様覗いてそうだもん,絶対〜。
こんどいこうね。
もうそのまんま「もののけ姫」の世界よ。
シシ神様覗いてそうだもん,絶対〜。
こんどいこうね。