入院73日目(なかなかの力作！)

［妊娠37週6日］

赤さんが大分下に降りてきていて、胃もたれが漸く落ち着いたと同時に、24時間流しいれてきたブドウ糖点滴が抜けたおかげで…甘いもん…甘いもんが足りないダヨッ！！昨晩は暗い院内を一階まで移動し、自販機までイチゴミルクを買いに徘徊。トー◯トのハーベストも二日で完食の糖尿たんこです。怖い。

ミスド行って、ドーナツ食べたい。
サーティ◯ンのロッキーロード。
バームクーヘン丸ごと！

と夢うつつにしていたら、デカイバームクーヘンの輪切りをかかえて友が来た。あ…甘いもんの使者だッ！！なんていい人なんだッ！！全く遠慮無しにバフッと頂きます。ありがたや、ありがたや。

因みに今回の妊娠、切迫早産入院で寝たきり&薬の副作用によって、妊娠前から＋4キロしか増えてない。妊娠痩せ…。でもこの土壇場でこの急激な食欲、こりゃ最後の最後にドカンと増えるぞ。やっべ～。でもやめられない～。

妊娠7ヶ月からの入院治療で、落ち着いた妊娠生活を全く満喫できなかった。いつ産まれてしまうか、赤さんは大丈夫なのか、そればかり考えてヒヤヒヤだった。
それが漸くここにきて、この土壇場で一番落ち着いちゃってるもんだから、臨月後半妊婦の「いつ産まれるのかしらん～☆今日かな明日かな予定日かな～☆うっふふんのふ～ん☆」的なウキウキタイムを期せずして甘受しておるところで御座ゐます。はい。

因みに予定日まで、あと15日。
(ほんとに一回退院しちゃった方がいいんじゃね？)今日の診察で今後の方針について話があるかな。

さて、本日はとびひが治った我が家の少年、晴れて小学校のこども会(学童保育)参加である。プールは毎日入れるし、友達はいるし、図書館だって開いていて、しかも無料ときたもんだ。便利ですねぇ、最近の公立小学校は。

ただし給食は出ないので弁当持参だ。

と、今朝早くに旦那さんから写メが。
父の手作り弁当、キュウリは浅漬けになってるし、カレー炒飯の上には小魚の佃煮が乗っている。

どうよッ！！
おとうちゃん、日本一ッ！！

よかったねぇ、少年よ。

入院72日目(夏の思い出)

［妊娠37週5日］

とびひが漸く治った少年は、今朝は「プールに入れる！」(かなづちの水遊び好き)と喜び勇んで出身幼稚園に出勤しに行ったそうだ。

因みに情報によると、やはり幼稚園に夏の間来ている小2の卒園女子と少年は、てを取り合ってムフムフなんだそうだ。ムフムフ。この間までいっていた夏季学童保育プログラムでも、ボール遊びに興じている男子には目もくれず、女の子とムフムフしながらお絵かきをしてたというし。節操もない少年はこちらの病院の薬剤師さんにまで手を出して、最近は病室になかなか上がってこないと思ったら、薬局前でムフムフしている始末。色気づきやがって。

父子家庭を突然強いてからはや2ヶ月が過ぎ、非日常的な生活を受け入れて来た父と息子は、七転八倒の末にそれこそ本物の二人三脚で、彼らなりの生活の呼吸を整え、そして夏を迎えている。流行りの育メンとか、父子の絆とか、そういう陳腐な言葉も似合わないものを二人から感じる今日この頃。本家ブログ「田舎暮らしもほどほどに・大長谷週末奇遇人」にも、そのドタバタの生活が掲載されているので、暇潰しにでも。

ここんところ、少年が私を呼ぶ時に間違えて「トトッ！」と言う回数が増えた。父親にぼやかれ叱られながらも、夏の日に焼けた丸い顔には尚一層の笑顔がはじけている。朝に地蔵水を運んで来てくれる旦那さんが昨夜～今朝にかけての少年とのドタバタの様子を話してくれるのだが、最近はもうお母さんみたいな口調になっていることを旦那さんは自覚していない。

こんなシンドイ経験無くていいんだけど、期せずして経験しちゃっている今年の夏。思い出は3人の心にそれぞれ、沢山のヒダを残していくだろう。ツルツルよりも、色んなかたちのヒダがあったって、いいじゃない。

さて。
本日もぷちょこさん、沈黙中。
今朝から率先して階段移動(2ヶ月ぶり！)したり、一階まで散策したり、新生児見に行ったり、無駄に動いてます。お陰で足の甲がパンパンに腫れてるっす。プヨプヨのクリームパン。おそるべし、寝たきり生活。体力を少しでも回復して、陣痛を促さなければ！えいえいッ！と言う訳で、徘徊妊婦(もはや老人)たんこでした。プルプル。

画像はここんとこ貧血のため毎日注入している鉄剤。ミ◯プルーンみたいで美味しそう。って言ったら引かれた。
あまりにコントみたいなデカイ注射なので写真とっていいですか、と言ったら笑われた。

入院71日目(等価交換)

［妊娠37週4日］

7年前に初めて子供を産んだとき。

明け方の授乳室。
全く出ない母乳に、全く泣き止まない赤ん坊。呆然と抱っこしたまま、窓に広がる明けゆく空を眺めていた。

産まれたての赤ん坊の体温はじっとり高く、ぴったりと胸にその小さな全身を預けてくる。恐ろしいほど朝焼けは美しくって美しくって、旦那さんが大好きで大好きで、ようやく眠った赤ん坊を抱いたままポロポロポロポロ泣いた事を、良く憶えている。世界中で一番幸せだと思った。

もうすぐ、もう一人赤ん坊を産む。
もう一度私は、世界中で一番の幸せ者にして貰えるはずだ。

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昨日の夕方に、ようやくコードレスになりました。あー、スッキリってこういう事！2ヶ月振りの自由だーーーッ！

と同時に訪れた結構な張り返し。
キタキタキターーーッ！イテテテテーーーッ！！

もんどり打ちながら夕食をとる私を横目で見ていた少年は、意外に冷静。

「ママ.…とうかこうかんだよ。じゆうになったかわりに、いたいのがんばらなきゃ」

『鋼錬』を熟読しておる7歳児童は、この世の定理が良くわかっているようだ。怖い。でもまだまだ甘いな、七歳児。おかーちゃんたちはみんな、自分の命と等価交換する位の勢いで、命を産むんだよ。(だから子供がいくつになっても、おかーちゃんはエラそうにしてんだよ(^з^)=3)

点滴を抜いたこともあって、昨晩は夜勤の看護師さんたちも様子をちょくちょく伺いにくるようになった。夜中にモニター計測追加。今朝は朝食前に既にモニター計測し、今日は6時間おき位に定期的にモニターで状況の進み具合を見ていくという。

画像は本日朝のモニターに現れた、立山連峰(右のライン)。剱岳(最大値)は最早振り切れて計測不能になっている。いい感じの3～4分感覚の張り。
でも.…あんまいたくないんだよな～。
痛くなけりゃ本陣痛に繋がらないんだよう。長いこと張ってたから、マジで張りに慣れすぎて解らんようになってるんだろうな。

あの痛みは覚えている。
アレが来たら、出産だ。
アレがなかなか来なければ…やっぱ退院ですか？今更こんな体で出されても、ホントに邪魔なんですけど〜？

因みに昨日は私のだいだい大好きな、日本一の長岡大花火初日でしたね☆また今年もいけなかった…(T_T)昨夜は生粋の長岡人の友が送ってくれた、夜空一杯に咲いた大輪の華の画像で心を慰めたよ…(ありがとねーッ！)来年はいくどーーーッ！！まっててね～ッ！！

入院70日目(姑獲鳥の夏)

［妊娠37週3日］


あの…ボヤいてもいいですか。

昨日外れるとか言ってた点滴も、モニター計測結果で結構張りが強いので、無理に破水を起こすよりは慎重に外してくそうで。まだはずれてないんですけど。

今朝から点滴は1A12ml／hrなんていう極々微量に設定され、点滴に比べると効果の弱い錠剤と併用しつつ、今日明日で錠剤に切り替えると言ふ。

…もう産んでいいんじゃねっすか。

昨晩の花火を陣痛誘発に利用しようとした臨月の切迫妊婦4名は全員撃沈だったそうだ。効かねぇか、やっぱッ！！

まだ点滴をぶら下げ、更に錠剤を足されている早産回避済みの臨月妻を朝見舞った旦那さん(連日連夜戦闘体制が続き、もう既に干物レベルのやつれ模様)は一言。
「もう、産まれてくるんだか産まれてこないんだかわかりまへんなぁ～…いつまでたっても腹の中、しまいにはこのまま一緒に小学校いくようになってしまうなぁ～…」と何故か中田ボタンの真似でボヤく始末。

本陣痛が起きれば、この微量の点滴は勿論、切り替え服用のウテメリン錠剤などまったく効かないそうなのだがね。もういつ産まれても良い正期産に入ってるもんだから、一体全体ワタシハナニヤッテルノ？ココハダレ？アタチハドコ…？状態である。

無駄に歩こうと思っても、二が月で落ち切った体力と筋力は想像以上に老人化しており、腹や腰は痛いし、もはや長いこと座っているのもしんどい。う…動けへんやないかいッ！！

オマケにこの期に及んで薬漬け。
下剤、逆流性食道炎薬、鉄剤注射、ウテメリン錠剤…

ぎゃーーーーーーーッ！！
産ませてよーーーーーッ！！(どっかで聞いたな)

なんて、この期に及んでジタバタしてもしょうがないことは承知で叫ばせて頂きました☆てへ☆因みにあと18日で、ふつーに出産予定日デス☆てへ☆ってーーーッ！！(どうどうどう)

本日も病室の外は快晴成。
ぷちょこさん呑気にシャックリ中の、姑獲鳥の夏。

追記(た～まや～！)

今夜は富山大花火の日。
陣痛川…もとい、神通川河川敷から富山大空襲犠牲者の為の鎮魂花火を打ち上げます。

病院の付属施設の展望台に妊婦が集う。ガラス張り9階の特等席だ。ドーン。皆コレを陣痛誘発剤にしようと振動を腹で受け止めつつ、景気良く打ち上がる大スターマインを眺めている。

不景気の割に、富山の企業も頑張ってんじゃん！的な、なかなかの盛大さ。
富山の皆様、今夜は晴れてヨカッたね☆きっとみんな観てたよね。

さ、ドーンと出てこ～いッ！！