続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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旦那さんの実家で迎える正月料理。
私の担当は、きまって紅白のなますだ。
千切りの大根と人参に、すりゴマ・白味噌・砂糖と味醂の和え衣。
初めて旦那さんの実家で正月料理の下ごしらえをした時。
米さえろくにとげない料理知らずの小娘に与えられた仕事が、なます用の野菜の千切りだった。
時間はアホみたいにかかったものの、何とか紅白の千切りが出来上がったのを見たお父さんが一言。
「うん!良く出来たな!」
以来、コレが私の正月料理担当となった。
丁寧に大根と人参を薄切りにして斜めに重ねて並べて、ズレないよう慎重に細く細くせん切りにしていく。包丁さばきがヘタでも、丁寧に丁寧に包丁を進めれば何とか形になる。きっと父は、やけに時間をかけて危なっかしい手付きで四苦八苦するヨメを見て、ちょっとは褒めて伸ばそうと思ったのだろう。
私は旦那さんのお父さんが大好きで、褒められると凄く嬉しくって嬉しくって、また褒めて貰いたくって犬のように努力した。
少年の幼稚園に持っていく巾着袋を必死に作った。良く良くみたら縫い目がガタガタな名前の刺繍。だけどお父さんはやっぱり「丁寧にやったなぁ!」と褒めてくれた。以来、私はやっぱりヘタだけど、手縫いでチクチクするのが大好きになった。
初めてお腹に赤ちゃんが出来たときも、大きな声で褒めてくれた。
小さい少年を見せに連れて行くと、決まって「良く良く育ててるな!」と褒めてくれたっけ。
お父さんあたし、今度は女の子産んだんだよ。
それでもって、その子は色が白くって、お父さんに良く似た涼しい目をしてるんだよ。
お肌にブツブツが出来てカサカサで粉ふいてたけど、毎日丁寧にお手入れして、今はツルツルの美人さんになったんだよ。
お月様から、また褒めてくれないかなぁ。
秋晴れの空のように高い声でカッカッカッと笑っていた、私の大好きな人。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの大きな声でまた褒めて貰いたいなァ、と思いながら今日はキャベツの千切り。
キャベツは春より秋が美味い。柔らかい張りのある葉の間には朝露が染み込んでいて、其れを一枚一枚丁寧に剥がして芯をとってから、二三枚丸めて極々細かい千切りにする。この時期の美味しいキャベツは、包丁がスッと入ってまな板に当たる音も軽やかに、シャクシャクと小気味良い響きが千切りする際に掌に心地良い。
今日はウチの男子二名の大好物、豚の生姜焼き。山盛りのキャベツの千切りにタレをかけて、豚肉といっしょに頬張るから、うちはあくまでキャベツがメインだ。リンリンが寝ている間に、ヨシ!キャベツ半玉、千切り終了!ご飯は4合炊いとこう。

私の担当は、きまって紅白のなますだ。
千切りの大根と人参に、すりゴマ・白味噌・砂糖と味醂の和え衣。
初めて旦那さんの実家で正月料理の下ごしらえをした時。
米さえろくにとげない料理知らずの小娘に与えられた仕事が、なます用の野菜の千切りだった。
時間はアホみたいにかかったものの、何とか紅白の千切りが出来上がったのを見たお父さんが一言。
「うん!良く出来たな!」
以来、コレが私の正月料理担当となった。
丁寧に大根と人参を薄切りにして斜めに重ねて並べて、ズレないよう慎重に細く細くせん切りにしていく。包丁さばきがヘタでも、丁寧に丁寧に包丁を進めれば何とか形になる。きっと父は、やけに時間をかけて危なっかしい手付きで四苦八苦するヨメを見て、ちょっとは褒めて伸ばそうと思ったのだろう。
私は旦那さんのお父さんが大好きで、褒められると凄く嬉しくって嬉しくって、また褒めて貰いたくって犬のように努力した。
少年の幼稚園に持っていく巾着袋を必死に作った。良く良くみたら縫い目がガタガタな名前の刺繍。だけどお父さんはやっぱり「丁寧にやったなぁ!」と褒めてくれた。以来、私はやっぱりヘタだけど、手縫いでチクチクするのが大好きになった。
初めてお腹に赤ちゃんが出来たときも、大きな声で褒めてくれた。
小さい少年を見せに連れて行くと、決まって「良く良く育ててるな!」と褒めてくれたっけ。
お父さんあたし、今度は女の子産んだんだよ。
それでもって、その子は色が白くって、お父さんに良く似た涼しい目をしてるんだよ。
お肌にブツブツが出来てカサカサで粉ふいてたけど、毎日丁寧にお手入れして、今はツルツルの美人さんになったんだよ。
お月様から、また褒めてくれないかなぁ。
秋晴れの空のように高い声でカッカッカッと笑っていた、私の大好きな人。
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あの大きな声でまた褒めて貰いたいなァ、と思いながら今日はキャベツの千切り。
キャベツは春より秋が美味い。柔らかい張りのある葉の間には朝露が染み込んでいて、其れを一枚一枚丁寧に剥がして芯をとってから、二三枚丸めて極々細かい千切りにする。この時期の美味しいキャベツは、包丁がスッと入ってまな板に当たる音も軽やかに、シャクシャクと小気味良い響きが千切りする際に掌に心地良い。
今日はウチの男子二名の大好物、豚の生姜焼き。山盛りのキャベツの千切りにタレをかけて、豚肉といっしょに頬張るから、うちはあくまでキャベツがメインだ。リンリンが寝ている間に、ヨシ!キャベツ半玉、千切り終了!ご飯は4合炊いとこう。
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