続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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おーーとぉ、西側が顔面蒼白で騒ついとるぞぉッ!!
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御露西亜国から何やら行商さんが。
最近はあたしが普通の土産物ではノーリアクションな為、お手土産はこんな塩梅。ワクワクしますね。
濃縮ビーツペースト。
ロシアのボルシチはすんごい紅いのが肝なんだが、どうやったらそのルビー色を再現できるのか謎だった。
多分大量のビーツを投入するとか、摩り下ろしたビーツを加えるとか色々あるんだけど…こ…コレか。クノールさんよ。もうこうなったらマギーブイヨンだってクノールだって何だって使ってやる 。
乾燥肉。
あちらの普通のご家庭に行くと、こういったもんや缶詰め瓶詰めの類がドンドーーンとパンと一緒にテーブルに乗せられて宴会スタート、らしい。イーーネ☆楽チンで☆
STOCKMANで購入したリトビア産サラミで、一本600円程といい値段。でも安いヨネ。
その他にもホースラディッシュペーストやら何やら担いで来られた行商さん、万を時して袖から取り出したのが、この黒いブツだ。
「フツーの」黒パン。130円成。普段着パン、安ッ!!
こちらのパンだが、その辺のパン屋にいけば普通に売ってる食事パンなのだが、その出自に行商さんの鼻の穴を膨らませる秘密がある。
コレは「バラディンスキー」という黒パンで、例のドン川河川敷に広がる中央黒土地帯に位置するボロジノのパンである。肥沃な穀倉地帯の土は其の名の通り黒く、そこで出来た黒パンもまた真っ黒だ。
どうやらこのバラディンスキーが「ザ・オリジン」だそうで、いよいよワインの蓋も軽やかに開けられるわけである。
彼の国の方々はこの黒パン特有の酸っぱい匂いをクンカクンカかいで、その匂いでウォッカを煽るといふ…(あゝ、何故だか涙ぐんできた…)
キッチンドリンカー、食前にクンカクンカ。
うう…たしかに…たしかに呑めるぞ…(泪)
シロカブと白菜キノコをベーコンと一緒に蒸煮にして、水一滴加えず作ったホワイトシチューと共に。
この貧しき晩餐を見よッ!!(号泣)
そして干し肉に微笑むな、彦摩呂ッ!!
兎に角、バラディンスキーは旨い。薫りと対照的なその甘い味わいとしっとり軽い口溶けは、まるできめ細かいパウンドケーキだ。これに肉が合う合う。ただ食べ過ぎ注意、実際あちらに行くと食事の際はこの小振りのパン二切れ程度とか。美味しーからムハムハ喰ってた私と、雑穀系のパンが好物な渋い二歳幼女は、あっという間に腹一杯になってしまったから、不思議。けして重いパンじゃないのにね。なんて安くて美味しくて燃費のいい食事パンなんだ、確かにコレが手に入らなくなったらロシアのオカーちゃん革命起こすぞッて味であった。ご馳走様、行商さん!
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「う…うわぁッ!!あ…ありがとぅッ!ほんとにありがとッ!」
その昔、大きくなったらパリの山奥(無ぇ)に独りで住んで、シカを捕獲してその血を使って絵を描いて暮らす、などというアヴァンギャルドな夢を見ていた、現在は石収集癖のある少年(月光町の石好きな優しい少年ではない)用の土産が凄い。
石アートセット。
ご覧の通り、平べったいただの石と六色の絵の具と筆がパッケージングされている。以上。
説明書には「えっとーー、大まかな輪郭を描いてぇ、そのあと細かいとこ描いてぇ、色塗ってぇ、ほら!本物ソックリなトマトやパプリカので・き・あ・が・り☆」と…。
滝クリが鎮座する我が国でコレを販売したら、多分ジャロにジャンジャン電話かかってくるだろうよ。
この他力本願の極みな一品を胸に抱いてワクワク鼻の穴と下っ腹を膨らませる小学生を眺めながら、いやーー、夢想力って強いなァ…と関心しつつバラディンスキーでワインが進む夜であった。
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