続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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親と健康と足の親指(セロテープ)。
おはようございます、失格主婦たんこです。
昨日は散々でした。
午前中、少年の喘息薬が切れたのでかかりつけ医院にいこうか、と支度中に赤ん坊を抱いて家の中をつまづき、一瞬前方に飛び出した赤さんを受け止めようとした瞬間、ビョーンと両手がルフィー@ONE PIECEの如き伸び、奇跡的にキャッチ。ふと足元を見ると、足の指が宇宙的な方向を向き、血が噴出。喚く妻に夫が何事かと問う。目を覆いながら近寄る少年。泣き赤子。たんこ「だめぇーッ!あたしッ!足ーッ!!」
息子と一緒に病院へ。
応急処置をしてもらい、別の整形外科へ。
全治一ヶ月。
撮ったレントゲンに映った自分の足の骨は、綺麗に爪の根元あたりからパッキリ折れていた。
コの字型の枠にグルグル巻にされた親指は、ドックンドックンと脈打っていいる。
松葉杖にするかと聞かれたが、まさか首の座らぬ一ヶ月の赤ん坊をどうやって抱っこするのだ。踵で歩くと訴えた。
授乳中であるので、薬は飲みたくない。自分の免疫力でなんとかするとして、抗生剤はやめ、御守り代わりのロキソニン@痛み止めを処方してもらう。
以前に乳飲み児を抱えた友人が自らの喘息入院で、投薬の為に授乳ができなかった辛さを聞いたことがあるが、その何とも切なく辛い気持ちが少しわかった気がした。母親の本能と尊厳。涙もでるわ、それは。
病院の車椅子を降りて、裸足のままタクシーで帰り、一安心と思いきや。
足の親指一本に笑うは、指一本に泣く。歩けんのですよ。固定具がついている上に痛くて、左足がつけない。辛うじて小指側の一部と踵を使って、裸足の片足を外側に大きくワン曲させてヨチヨチカニ歩きで帰宅した妻に夫は絶句。目を覆いながら近寄る少年。泣き赤子。
主婦であり母親を一発で使い物にさせなくするのは簡単だ。足のおやゆびだけの一本。赤子抱いて歩くのは危険。泣いてる赤ん坊をどーすんだ。風呂にも入れさせられん。炊事洗濯しながら子守しつつ上の子の相手するウルトラCは、最早出来ない。買い物にでることは勿論、外出すらできん。主婦の皆様、指一本ですぞ。お気をつけ召されよ。
うーむ。
今年は天中殺かよ。
試練の時じゃのう。旦那さんの負担、入院時の更に倍(ぷちょこの分)。何とかなるもんなのか?まあ何とかするしかないのだろう。
しかし…足の親指一本で、家庭は廻っているんですなぁ。凄いぞ、親指ッ!
とほほほほほほほ…(T_T)
顔面蒼白な父母の横で、しきりに尻を丸出しにしておどける七歳児。家族の笑顔を取り戻すには、自分が文字通り一肌脱ぐしか無いと信じている。うう、涙ぐましいバカッぷり!!
ヒョッコヒョッコと奇妙なカニ歩きで家の中を這いずる母にそっと近寄り、「肩につかまりな。僕がママの足になるっちゃ~(富山弁)」と一言。おお、こういう一言が小1の口から出るんだな。わざわざ教える事ではないんだな。ちょっと感激。
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