続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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たんこさん、誰だって、何処にいたって、年をとったって、勉強はできるんだよ。と旦那さんは言った。
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小さい台所。
今日の教材は真っ青なサヤインゲンだ。
どうも私はサヤインゲンって奴が食わず嫌いで敬遠してたんだけど、最近頻繁に使うようになった。
豆でしょ。筋どっちから取るのよ。どんだけ茹でるの。何に使うのさ。
なーーんて思ってたら、あらま、筋無いし。髭根とヘタを指で摘み落として、指でポキンと半分に…かーーんたんじゃーーん。塩入りの熱湯で湯がくのは他の野菜と一緒。サッとネ☆…と齧ってみると生。はッ!豆だったか、チミはッ!
鍋の中と睨めっこ。一体何分茹でればいいのか。一瞬、狭い台所が大海原に出る。羅針盤はいつも、お母さんの料理だ。
まだ固い。グチュッてなっちゃった?何度か失敗したものの、最近は歯で弾けてプチンとジューシーなサヤインゲンの胡麻和えが作れるようになってきた。胡麻は黒い方がインゲンの野趣味に合う。フライパンで煎りたての胡麻は香りが立つ。すり鉢にあてて擦る。一度油が出る迄しっかり擦った和え衣を作ったら、美味しくなかった。だから胡麻は半ズリ位で丁度いい。出汁醤油と砂糖とお酢とほんのちょっとの塩で按配つけたサヤインゲンの黒胡麻汚し、今日もバッチリっすよ、インゲン先生ッ!
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何でもっと早く使わなかったのか…シリーズでは、レンコン先生もいらっしゃる。あの穴…泥つまってるでしょーーーどうやって洗うのよ----何に使うのさーーー。
お隣石川県には美味しい加賀蓮根があるというのに、何で使わなかったんだろう。色はクリームでキメ細かく瑞々しい、味の濃いモッチモチの加賀蓮根。
使ってみたら、あら簡単。
皮剥いてぇーー。穴ん中…アレ、キレイじゃん!変色止めに酢水に漬けて、煮ればホクホク、炒めりゃシャクシャク。「見た目で判断するんじゃぁないよ」と蓮根先生は教えてくれる。
だが酢蓮。ムズイ。あのキレイな味。
またもや台所、バミューダ海峡に。
羅針盤、羅針盤。そうそう、あの正月のお重に入ってた奴。んーーーもそっと砂糖?それとも塩?大体ほんのチョットの塩で味が締まる。どっすか、レンコン先生よ。
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塩梅なんだよね。
もう化学の授業よ、コレは。
パスタにしても、塩の少ないペペロンチーノは味がボケるし、トマトソースは酸っぱくなる。
しょっぱくするのが塩じゃなくって、旨味を出すのが塩って訳。
成る程、塩梅のいいトマトソースは、味醂なんかで誤魔化さなくでも甘くなるから不思議。でも入れ過ぎるともう喰えなくなる。ドS(solty)のドM(mild)・ソルト先生、奥深し。
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あともうひと押し。
コレが有るのと無いのでは、仕上がりが別物になったりする。
飴色タマネギを炒める時、ああもういっかな、と思ってから更にボーナスタイム付けると物凄い美味いカレーを作ってくれる。
高野豆腐を炊いてる時も、もう大分煮汁が飛んだし…と思ってから更に鍋の音に耳を澄ます。タッフタッフタッフタッフ…布団干してる音がするまで煮含めた高野豆腐は水っぽくない。
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手の平で、腕の力で、目で耳で舌で。
色んな五感を使って日々勉強。
参考書も使うけど、最後の仕上げの御守りは、いつかのお母さんの料理。
小さい頃から料理に興味が全くなく、完全に喰い専の駄目女子であっても、舌の記憶だけは結構キチンと残っているもんなんですね。
「食育」なんて大そうな事出来ないしやろうとも思わないけど、いずれ独り暮らしの台所でジブラルタル海峡に流される少年や、赤ん坊を背負ったまんまオホーツク海をドンブラコするリンリンの羅針盤になるんだったら、やべえ、サヤインゲンは二度とグズグズに茹でちゃイカンと制服(エプロン)の襟をピシッと正すたんこであった。
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「まだまだ甘ーーーーーいッ!次はコレじゃぁあッ!」
はッ!ジジィ…じゃねぇ、キターーーッ!台所の神様降臨ッ!!!
え?生ゴミっすか、コレ?!
疑惑の授業内容は、また後ほど。
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小さい台所。
今日の教材は真っ青なサヤインゲンだ。
どうも私はサヤインゲンって奴が食わず嫌いで敬遠してたんだけど、最近頻繁に使うようになった。
豆でしょ。筋どっちから取るのよ。どんだけ茹でるの。何に使うのさ。
なーーんて思ってたら、あらま、筋無いし。髭根とヘタを指で摘み落として、指でポキンと半分に…かーーんたんじゃーーん。塩入りの熱湯で湯がくのは他の野菜と一緒。サッとネ☆…と齧ってみると生。はッ!豆だったか、チミはッ!
鍋の中と睨めっこ。一体何分茹でればいいのか。一瞬、狭い台所が大海原に出る。羅針盤はいつも、お母さんの料理だ。
まだ固い。グチュッてなっちゃった?何度か失敗したものの、最近は歯で弾けてプチンとジューシーなサヤインゲンの胡麻和えが作れるようになってきた。胡麻は黒い方がインゲンの野趣味に合う。フライパンで煎りたての胡麻は香りが立つ。すり鉢にあてて擦る。一度油が出る迄しっかり擦った和え衣を作ったら、美味しくなかった。だから胡麻は半ズリ位で丁度いい。出汁醤油と砂糖とお酢とほんのちょっとの塩で按配つけたサヤインゲンの黒胡麻汚し、今日もバッチリっすよ、インゲン先生ッ!
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何でもっと早く使わなかったのか…シリーズでは、レンコン先生もいらっしゃる。あの穴…泥つまってるでしょーーーどうやって洗うのよ----何に使うのさーーー。
お隣石川県には美味しい加賀蓮根があるというのに、何で使わなかったんだろう。色はクリームでキメ細かく瑞々しい、味の濃いモッチモチの加賀蓮根。
使ってみたら、あら簡単。
皮剥いてぇーー。穴ん中…アレ、キレイじゃん!変色止めに酢水に漬けて、煮ればホクホク、炒めりゃシャクシャク。「見た目で判断するんじゃぁないよ」と蓮根先生は教えてくれる。
だが酢蓮。ムズイ。あのキレイな味。
またもや台所、バミューダ海峡に。
羅針盤、羅針盤。そうそう、あの正月のお重に入ってた奴。んーーーもそっと砂糖?それとも塩?大体ほんのチョットの塩で味が締まる。どっすか、レンコン先生よ。
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塩梅なんだよね。
もう化学の授業よ、コレは。
パスタにしても、塩の少ないペペロンチーノは味がボケるし、トマトソースは酸っぱくなる。
しょっぱくするのが塩じゃなくって、旨味を出すのが塩って訳。
成る程、塩梅のいいトマトソースは、味醂なんかで誤魔化さなくでも甘くなるから不思議。でも入れ過ぎるともう喰えなくなる。ドS(solty)のドM(mild)・ソルト先生、奥深し。
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あともうひと押し。
コレが有るのと無いのでは、仕上がりが別物になったりする。
飴色タマネギを炒める時、ああもういっかな、と思ってから更にボーナスタイム付けると物凄い美味いカレーを作ってくれる。
高野豆腐を炊いてる時も、もう大分煮汁が飛んだし…と思ってから更に鍋の音に耳を澄ます。タッフタッフタッフタッフ…布団干してる音がするまで煮含めた高野豆腐は水っぽくない。
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手の平で、腕の力で、目で耳で舌で。
色んな五感を使って日々勉強。
参考書も使うけど、最後の仕上げの御守りは、いつかのお母さんの料理。
小さい頃から料理に興味が全くなく、完全に喰い専の駄目女子であっても、舌の記憶だけは結構キチンと残っているもんなんですね。
「食育」なんて大そうな事出来ないしやろうとも思わないけど、いずれ独り暮らしの台所でジブラルタル海峡に流される少年や、赤ん坊を背負ったまんまオホーツク海をドンブラコするリンリンの羅針盤になるんだったら、やべえ、サヤインゲンは二度とグズグズに茹でちゃイカンと制服(エプロン)の襟をピシッと正すたんこであった。
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「まだまだ甘ーーーーーいッ!次はコレじゃぁあッ!」
はッ!ジジィ…じゃねぇ、キターーーッ!台所の神様降臨ッ!!!
え?生ゴミっすか、コレ?!
疑惑の授業内容は、また後ほど。
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