続「田舎暮らしもほどほどに:大長谷週末寄寓人」
平日限定嫁綴り。 週末はのどかな山村・大長谷のクラインガルテンにて帰農し,平日は立山仰ぐ富山にで過ごす。 二重生活を送る一家のヨメが綴る,有閑かつエキサイティングな日々。
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お山のおうちの窓辺には,まだクリスマスの飾りがついている。
色が無くて,淋しいからだ。
雪深い大長谷集落。そう,まっちらけ。まっちらけッつッたら,まっちらけ。何もないのだ。大根も蕪も,雪面下3メートルに眠る。
わざわざこんな雪深い,何にもない山奥にイソイソ出かけちゃぁ,やれ寒いだの,やれ酒だの言ってるばかりではない。
何もないはずの白い山にも,愉しみはある。
さ,でかけよう。
まずは完全防備の末,コレよ。コレ。

かんじき(プラスティック製)。
これがないと,どこも歩けましぇん。埋まる。
本物のかんじきは,村のまたぎの仙人が作ってらっしゃるが,プチアウトドア派の我等には,この一組900円・鶏のマークでお馴染みル・コックじゃねぇ,コメリで購入した簡易かんじきで充分だ。軽いし。
出発ッ!
どこへ?そりゃ足跡に聞いてくれ。

見えますかね。駄目だな,携帯変えなきゃ。
何者かの足跡です。これをトレースします。
後ろ足,ヨコに二つ。前足,タテに二つ。うさぎ。

足跡は小屋の裏から河原へ続いている。追いかけろ。
よく見ると,うさぎの足跡の横に併走する何者かのスマートな足跡が。
狐。
追いかけてくと面白い。
うさぎは逃げる。狐,回り込んで追いかける。
河の手前でうさぎ,Uターン。
狐,それを察知して,回り込む。
追いかけていくと,うさぎの必至さ・愚直な脚さばき,狐の賢さ・脚さばきのスマートさが伺えて,楽しい。自然をのぞき見してるような錯覚を覚える。
トレースしながら,やべ,その先に大量の血とウサちゃんの絶命した姿があったらどうしよ・・・と心配してたら,足跡によると旨くウサ子,逃げおおせたみたい。ほッ。
足跡はほかにも幾つか。
皆,裏の山からトコトコと。追ってみる。

山ッ!!無理ッ!!絶対,無理ッ!!
うさぎ以下,狐狸以下ッ!完全に雪山レジャー向けでない我が家三匹。
負けじと重い足を進める。
動物のみが支配する雪山へようこそ。

小さな足あと続くよ,どこまでも。
自由にすいすいと伸びてゆく何本もの足跡。あな〜たの♪おうちはどこぉ〜♪
ん?向こうにデカイ足跡がある。デカイ。どうしよ,熊に会ったら。
・・・えぇいッ!!ひるむなッ!行けーッ!!

死亡。
えぇ,すいませんでした。おらたちが悪かっただ。
無理ーッ!絶対無理ーッ!重いんだよッ,雪ッ!わかったかッ!
果たしてデカイ足跡は見つけたが,多分深い雪にズボっと埋まった,他の動物の足跡だと判明。でも,肉球はでかかった。なんだったんだ・・。
疲れた。
もう降りよう。そうしよう。

大きなツララ,お土産にしよう。そうしよう。
喉が渇いたし,足先もちべたいので,温泉へ避難。

途中の橋の上から,岩魚を探す。去年はこの時期,橋の下にはウヨウヨ旨そうなのが泳いでたんに,今年はサッパリ。早く解禁になれ。早く食べたい。
辿りついた町のアカリ,大長谷温泉の入り口には,ジャンジャン演歌を鳴らす車が一台。あッ!移動販売車だッ!


店もコンビニも無いこの山間地の集落には,週2回町から来る移動販売車が,特に車を持たぬ村人にとっての重要な物資調達法となる。魚(肴)だって肉だってお菓子だって砂糖だって塩だって,セーターや帽子だってぇ〜。なんでも売ってるんだぞ!
補助金をうけているとはいえ,頭の下がる思いだ。週二回!儲けとはまた別の思いがなけりゃ,限界集落に向けての移動販売はなりたたぬと思う。こういうの,絶対大切。
まっちらけの雪山にこういうのが来ると,思わず手がでちゃいますね。
栗まんじゅう・ニラ餃子・味噌漬けを購入。おまけにミカンも3個貰った。うふふふふ。何か嬉しい。いつも少年にオマケしてくれる。おじさん,ありがとう。
温泉でジュース・・と思ったら,持ち合わせがもう無い。
心優しき村のお母さんに,300円借りた。
三人でジュースわけわけして,冷えたつま先を温める。
真っ白けっけの雪山には足跡が残るのみでなぁんも無いけれど,人肌が余計あったかく感じるのだ。あぁ,ニッポンの冬って,いいなぁ。
で,結局腰と内股の筋肉疲労で,小屋で撃沈。あぁ,ニッポンの冬って・・・・。
色が無くて,淋しいからだ。
雪深い大長谷集落。そう,まっちらけ。まっちらけッつッたら,まっちらけ。何もないのだ。大根も蕪も,雪面下3メートルに眠る。
わざわざこんな雪深い,何にもない山奥にイソイソ出かけちゃぁ,やれ寒いだの,やれ酒だの言ってるばかりではない。
何もないはずの白い山にも,愉しみはある。
さ,でかけよう。
まずは完全防備の末,コレよ。コレ。
かんじき(プラスティック製)。
これがないと,どこも歩けましぇん。埋まる。
本物のかんじきは,村のまたぎの仙人が作ってらっしゃるが,プチアウトドア派の我等には,この一組900円・鶏のマークでお馴染みル・コックじゃねぇ,コメリで購入した簡易かんじきで充分だ。軽いし。
出発ッ!
どこへ?そりゃ足跡に聞いてくれ。
見えますかね。駄目だな,携帯変えなきゃ。
何者かの足跡です。これをトレースします。
後ろ足,ヨコに二つ。前足,タテに二つ。うさぎ。
足跡は小屋の裏から河原へ続いている。追いかけろ。
よく見ると,うさぎの足跡の横に併走する何者かのスマートな足跡が。
狐。
追いかけてくと面白い。
うさぎは逃げる。狐,回り込んで追いかける。
河の手前でうさぎ,Uターン。
狐,それを察知して,回り込む。
追いかけていくと,うさぎの必至さ・愚直な脚さばき,狐の賢さ・脚さばきのスマートさが伺えて,楽しい。自然をのぞき見してるような錯覚を覚える。
トレースしながら,やべ,その先に大量の血とウサちゃんの絶命した姿があったらどうしよ・・・と心配してたら,足跡によると旨くウサ子,逃げおおせたみたい。ほッ。
足跡はほかにも幾つか。
皆,裏の山からトコトコと。追ってみる。
山ッ!!無理ッ!!絶対,無理ッ!!
うさぎ以下,狐狸以下ッ!完全に雪山レジャー向けでない我が家三匹。
負けじと重い足を進める。
動物のみが支配する雪山へようこそ。
小さな足あと続くよ,どこまでも。
自由にすいすいと伸びてゆく何本もの足跡。あな〜たの♪おうちはどこぉ〜♪
ん?向こうにデカイ足跡がある。デカイ。どうしよ,熊に会ったら。
・・・えぇいッ!!ひるむなッ!行けーッ!!
死亡。
えぇ,すいませんでした。おらたちが悪かっただ。
無理ーッ!絶対無理ーッ!重いんだよッ,雪ッ!わかったかッ!
果たしてデカイ足跡は見つけたが,多分深い雪にズボっと埋まった,他の動物の足跡だと判明。でも,肉球はでかかった。なんだったんだ・・。
疲れた。
もう降りよう。そうしよう。
大きなツララ,お土産にしよう。そうしよう。
喉が渇いたし,足先もちべたいので,温泉へ避難。
途中の橋の上から,岩魚を探す。去年はこの時期,橋の下にはウヨウヨ旨そうなのが泳いでたんに,今年はサッパリ。早く解禁になれ。早く食べたい。
辿りついた町のアカリ,大長谷温泉の入り口には,ジャンジャン演歌を鳴らす車が一台。あッ!移動販売車だッ!
店もコンビニも無いこの山間地の集落には,週2回町から来る移動販売車が,特に車を持たぬ村人にとっての重要な物資調達法となる。魚(肴)だって肉だってお菓子だって砂糖だって塩だって,セーターや帽子だってぇ〜。なんでも売ってるんだぞ!
補助金をうけているとはいえ,頭の下がる思いだ。週二回!儲けとはまた別の思いがなけりゃ,限界集落に向けての移動販売はなりたたぬと思う。こういうの,絶対大切。
まっちらけの雪山にこういうのが来ると,思わず手がでちゃいますね。
栗まんじゅう・ニラ餃子・味噌漬けを購入。おまけにミカンも3個貰った。うふふふふ。何か嬉しい。いつも少年にオマケしてくれる。おじさん,ありがとう。
温泉でジュース・・と思ったら,持ち合わせがもう無い。
心優しき村のお母さんに,300円借りた。
三人でジュースわけわけして,冷えたつま先を温める。
真っ白けっけの雪山には足跡が残るのみでなぁんも無いけれど,人肌が余計あったかく感じるのだ。あぁ,ニッポンの冬って,いいなぁ。
で,結局腰と内股の筋肉疲労で,小屋で撃沈。あぁ,ニッポンの冬って・・・・。
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先日からの大雪に加え、今日の富山市内は風も強く大荒れ。積もった雪が風にあおられ吹き荒れております。
そんな折り。
やってきました二週間振りのお山のおうち。な・・・何故こんな日和に・・・。
何度か暴風雪によるホワイトアウトで足止めを喰らった後。着いたよ着いた、大長谷。
わ~。何も見えない~。ホワイトアウト~。
ひとっこ一人、鳥一匹いない中、顔面に襲いくる雪に薄目(ほぼ白眼)を凝らしつつ、カンジキで雪をわけいり、小屋へ到着。
・・・・・・寒い。
二週間火の気が無かった小さな雪中の小屋の内部がどれだけ氷結しているか。
いくら電気カーペットや灯油ストーブをMAXにしても、吸い込む空気はキンキンで、吐く息は真っ白。窓という窓は凍り付き、二時間部屋を温めても溶ける気配無し。トイレ凍ってるし~。確実に去年より断然寒い。
冷蔵庫のような小屋の中で震えながら熱燗で暖をとるも、余りの寒さに具合悪くなる始末。
こりゃ、尋常じゃねえ。私史上、最低気温の臨界点だ。かき氷食べたときのコメカミのキンキン・・・わ~・・・これ限界かも~・・・わ~・・・。
果たして五時間後に漸く、鍋で胃袋からあっためたころ、壁の氷結も和らいだが。しっかし何故に私は今、暴風雪の富山市内から、更に山奥の暴風雪地帯に乗り込み、凍える山小屋の中で頭キンキンに冷やしてるのかと思うと、一体オラは何しとるんだべかと、笑いたくもなりますよ。はははははッ!!
モノズキにも程がある。みてみい、窓、凍って溶けないんだじょ。わ~。
そんな折り。
やってきました二週間振りのお山のおうち。な・・・何故こんな日和に・・・。
何度か暴風雪によるホワイトアウトで足止めを喰らった後。着いたよ着いた、大長谷。
わ~。何も見えない~。ホワイトアウト~。
ひとっこ一人、鳥一匹いない中、顔面に襲いくる雪に薄目(ほぼ白眼)を凝らしつつ、カンジキで雪をわけいり、小屋へ到着。
・・・・・・寒い。
二週間火の気が無かった小さな雪中の小屋の内部がどれだけ氷結しているか。
いくら電気カーペットや灯油ストーブをMAXにしても、吸い込む空気はキンキンで、吐く息は真っ白。窓という窓は凍り付き、二時間部屋を温めても溶ける気配無し。トイレ凍ってるし~。確実に去年より断然寒い。
冷蔵庫のような小屋の中で震えながら熱燗で暖をとるも、余りの寒さに具合悪くなる始末。
こりゃ、尋常じゃねえ。私史上、最低気温の臨界点だ。かき氷食べたときのコメカミのキンキン・・・わ~・・・これ限界かも~・・・わ~・・・。
果たして五時間後に漸く、鍋で胃袋からあっためたころ、壁の氷結も和らいだが。しっかし何故に私は今、暴風雪の富山市内から、更に山奥の暴風雪地帯に乗り込み、凍える山小屋の中で頭キンキンに冷やしてるのかと思うと、一体オラは何しとるんだべかと、笑いたくもなりますよ。はははははッ!!
モノズキにも程がある。みてみい、窓、凍って溶けないんだじょ。わ~。